
あらゆる路面状況を走るラリー。シトロエンはWRCに参戦するずっと以前からさまざまなラリーに参戦してきました。さらに言えば、自動車創成期の1920~1930年代に、まだ未知の秘境といわれたサハラ砂漠を横断、アフリカ縦断、そしてシルクロードを走破したのです。あらゆる地形を征服する、シトロエンのモータースポーツに対する原点ともいえる出来事でした。
1934年、シトロエンは初めてラリーに挑戦しました。選ばれたマシンはトラクシオン・アヴァン。FFによる操縦安定性と低重心は数々の栄光をシトロエンにもたらしました。1950年代に入ると国内ラリー優勝の常連となっていきます。
1955年に登場したDS19は、ハイドロニューマチックというオイルと窒素ガスを用いた革新的なサスペンションシステムを採用。パワーではライバルたちに見劣りしたものの、その卓越した操縦安定性で、ラリーの最高峰とも言えるモンテカルロラリーで、1959年と1966年の2度も総合優勝を果たしました。
その後、シトロエンの名前が再び世界の注目を集めたのは「パリ・ダカール」ラリー。ラリーレイド3連覇は、古豪シトロエン復活の狼煙となりました。そして、シトロエンは2003年よりWRCフル参戦を果たし、同年より3年連続でマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得、ドライバーズ・タイトルでもセバスチャン・ローブ/ダニエル・エレナ組が2004年、2005年、2006年、2007年、2008年、2009年と6年連続でタイトルを獲得し、シトロエンのテクノロジーと信頼性を実証しています。今年も昨年に引き続き、S.ローブ/D.エレナ組、D.ソルド/M.マルティ組がC4 WRCで参戦します。
WRC(世界ラリー選手権)とは、FIA(国際自動車連盟)がF1と共に最高ランクに位置付けるラリー競技です。WRCで使われるマシンは市販車をベースに、FIAが定めたレギュレーションに基づいて改造されます。競技はこのマシンを用い、一般公道や林道を閉鎖して、砂利道、泥道、雪道、アスファルトなどあらゆる自然環境の中に作られる、SSと呼ばれる様々なコースを走り、合計タイムを競います。
世界のトップドライバー達が、普段目にする車を操り極限のスピードと高度なドライビングテクニックでタイムを競う。これが、世界中のファンから熱い視線を浴びているモータースポーツの最高峰、WRCです。